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湯来町石ヶ谷の名号石 [お寺]

広島の地元新聞である中国新聞の記事に、広島市佐伯区湯来町の岩に掘られた六字名号の記事がありました。

今から250年ほど前に、この地で布教伝道していた僧侶(画像には淨心とあるように読めます)が教えを広めたいとの願いから、湯来町の石ヶ谷の川から50メートルほど上の露出した岩盤に名号を掘り、それを220年ほど前に広島藩の絵師であった岡岷山(おか みんざん)が広島城から北広島町都志見までの旅をする途中で立ち寄り絵に書き留めたものが残っています。

それを220年後に、道楽者の僧侶がマルチコプターを持って撮影に行ってきました。

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場所は、広島から湯来温泉に向かい、湯来町の三叉路を温泉の方へ左折し、しばらく行った所の石ヶ谷峡の看板を右折し、川沿いに入っていった所です。
景勝地でもあり、岩岩に説明看板があります。

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この岩にたどり着くだけでも大変な事ですし、安全ロープなど無い時代に紐で結わえてぶら下がりながら掘られたのだと思います。

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上の岩がひさしの様になっており、地元の方がくり返し修復作業を行われ、現在もはっきりと見えます。

この名号をここに彫り残そうと思った意志とともに、淨心という方にとってそれだけ念仏がすばらしいものであったのが実感として思うことができる場所です。


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広島の盆灯籠 [お寺]

広島県西部(旧広島藩)の一部の習慣として、お盆に竹と紙で作ったカラフルな灯籠をお墓に立てる習慣があります。盆灯籠(ぼんどうろう)と呼ばれています。

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起源は諸説あり、文章で確かな物は残っていませんが、江戸末期には存在したと言われています。
始まりはお墓にある石灯籠の代わりに、手近な材料で手作りの灯籠を供えたのが始まりではないかと言われていますが定かではありません。
戦前は現在の寺町の中の通りに夜店が立ち並び、大変に賑やかだったと言われています。

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広島の盆の墓参りの特徴として、広島特有の夕凪の時間が過ぎ、夜涼しくなってから浴衣で墓参りをする習慣が以前はあり、今も夜9時過ぎまで墓地に照明が入ります。現在は浴衣でお参りされる事は減りましたが、毎年この時期には仏教を示す6色をベースにしたカラフルな灯籠でお墓が飾られます。

昭和40年代までは実際に蝋燭を入れ火を灯していましたが、火災防止のため火は灯さないようになっています。

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