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寂しいと思うのは・・・ [お寺]

亡くなられた方との別れを 「寂しい」 と思うことはごく当たり前の事なんだと思います。

確かに 今の時代 いつまでも悲しいとか寂しいを引きずっていてはいけないのかもしれません。世の中は前向き 前向き と振り返る勇気も反省もありません。

寂しさは時と共に薄らぐという方もいらっしゃいます。

 でもやっぱり 10年たっても 20年たっても 会えないというのは寂しい事です。

今の時代はこういう感覚をネガティブな物として避けてしまいます。いつまでも寂しさにとらわれてはいけないと「心の癒し」を人は求め、そうする事によって 寂しくない 悲しくない と考えます。

 でも それって 本人が勝手にそう思いこんで納得してるだけでしかないのでは?

亡き人への思いは そんな薄っぺらなものでは無いはずです。


いつまでも寂しいと思っていてはいけないのかもしれません、でも 寂しい と思えるのは亡くなられた方が居てくださった事を自分が大切に思っているからこそではないのでしょうか。
亡くなられた方の御恩に気づかされているから 会えない事を寂しいと思えるのではないでしょうか。

寂しいのは決して悪い事ではありません。何故寂しいのかを考えたとき、そこに大切な一つの命があってくださり、そのたった一人の方にであえた有り難さに気づく事ができるのなら、それは決して無駄にはなりません。

私たちは ひとりでうまれて ひとりでいきている わけでは無いのです。
そういう いのち に出遇っているからこそ、自分の命も人の命も同じ様に大切なのではないでしょうか。

時代に流されて捨ててしまってはいけないものは たくさんあります。見失わない様にしましょう。

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